ぴょん記

きょうからしばらく雨降る日々

今月の定期通院

 なんだか月に1回、病院に通うのが常態化している。2年ほど前までは、2ヶ月に1回だった筈だけど、転居以来生活環境の「激変」の影響か、窶れたり腎臓が痛くなったりステロイドの投与量が三倍増したりしたからそれもしょうがないか。

 というわけで、今朝も朝食の仕度をして、(中略)、後期高齢者の朝食の食器を洗ってから家を出た。前回、早く着きすぎてNHKラジオの語学講座を2つ聴けてしまったので、途中でそろそろと調整しながら受付開始時刻あたりに病院に着く。採尿採血、それにレントゲン撮影のあと、なぜかコンビニエンスストアで買ったハムカツを食べていた。

 さて、今回は、ふたつの診察の間に数時間の間隔があり、美術館か図書館に行こうかと思案していたのに、実際に並んだ先は、出町ふたばさんの店頭だった。水無月や豆餅、団子を包んでもらい、コーヒーを飲んで、それから蕎麦を平らげて来たのと同じ番数の反対向きのバスで病院へ戻った。

 会計まで終えて今度は家に帰る。バスと地下鉄を乗り継いで病院から家に戻るというのは東京でも京都でも同じ行動だけど、距離はともかく二点間に挟まる景物には大きな開きがある。東京では圧縮した無数の人間の欲望を踏みつけて自分もまた踏みつけられてようよううちにたどり着く感じだが、こちらでは鄙びた諦念が千と何百年分か散らばっている。そう感じるのは、わたしがこちらでは生業としての仕事を本格的に手がけていないからだろうが、ぶつかりもしないしなじみもしない人間ばかりのなかでふわふわ息をして日に夜を継ぐという暮らしとは、そういう頼りないものになりがちだ。

とろろの冷たいお蕎麦

 学生のころ、夏は冷やしたぬき蕎麦、冬は巻繊うどんをお昼にはまだ早い時刻に啜り込んで授業に出ていた。その習慣がまだ残っていて、外で食べるお昼は、夏はとにかく冷たいお蕎麦に限る。桝形商店街をどんどんいって道路を1本渡ったところにあるので、きっとすぐわかります。