ぴょん記

きょうからしばらく雨降る日々

朝ぼらけも眠い

 火曜は昼過ぎから冷たい雨になった。日没にはまだ間があるのに空がずいぶん暗くなってしまったので、室内の灯を落とすともうなにも見えない。月曜に納品したので、目を休めようと横になるけれどもそうそう簡単に眠れるほどでもない。西炯子の中期の作品『萩原屋の美人』シリーズを再ダウンロードして熱心に読み続けていた。「蝮」という、萩原正毅少年と、娼妓出身の年上の妻「幾」との出会いから、東北の山賊らとの因縁とその昇華に至る何十年にもわたる長いストーリーも。デビューして間もないころの作品『September』に代表される嶽野義人を主人公とする一連の物語に通じる人の繋がりの不思議さを思わせる筆運びである。

 水曜の朝は朝で、4時に目が覚めた。しばらくうつらうつらしていた。