ファクサイという名の台風*1は、目下東京を目指して、北西の方向に時速30キロメートルで進行中。
ここ数日、例の厭な寝覚めを伴う睡眠障害が戻ってきて、これも加齢に伴う不調であることよと嘆きながら暮らしていた。傍からみれば、横になってなにか喋っていたと思ったら、突然、ごうといびきをかいて熟睡しているようにみえるようだが、眠ってはいないのだよ。
食事の仕度は、わりときちんとしている。このごろ、出前館というポータルサービスで、近所の吉野家、松屋、てんやから弁当にした牛丼や天丼を取り寄せられるようになった。もし、どうしても身体が動かないときには、自分のためにはもっとも基本的なもの、夫のためにはそれより少しだけいい品をネットでオーダーすればよいとわかっているので、その分は気が楽だ。ピザのデリバリーは、わりと店屋物の値付けに寛容なわたしでも二の足を踏む高さで、カレーもこのごろはハードルが高い*2。日比谷シャンテの地下のテナントで、千円札に何百円か足せば、けっこうちゃんとした定食が出てくるのを実際にみると、この千円札はそういうときに使おうと思って、蕎麦の乾麺を湯がく元気も湧いてくるというものだ。
台所に立ちさえすれば、根が大食いなので、なんとかごはんの体裁は整えられる。強欲もたまには役に立つ。