今回は、揚げ物の衣の残りじゃなくて、はなからホットケーキにするつもりの粉、卵に牛乳で作った。材料を揃えて、それがぴたりと量り終えると、とてもせいせいする。
きのうは、ホットケーキを焼こうとして、卵2個と牛乳1本用意したところで、ミックス粉が300gということに気が付いて、中力粉100gとBP1袋、喜界糖大さじ3くらいも入れることにして、6枚半くらい焼けた。
— pyonthebunny (@ae_pyonpyon21_j) 2020年9月28日
ガスをごく弱火にして、乾き上がった大量の洗濯物を窓辺で畳みながら、種をフライパンに入れたりひっくり返したりしながら焼き上がったのをだんだん積み上げていった。今回は、砂糖も結構入れているので、バターを塗ったり粒あんを塗ったりはしない。
揚げ物や炒め物のようにすぐに仕上がる調理もいいけど、焼き目ともいえない微妙なグラデーションで片面が仕上がったのを裏返していくホットケーキ焼きの作業は、わたしがほかにたとえばクレープやガレットといったものを焼くすべを知らないためにひとしお楽しく感じられる。
このごろ食パンをトーストしたものでもホットケーキでも、なにも塗らないで、仕上がりそのものを味わうようになった。加齢のなせるわざなり。
若いころに文庫本を何度も何度も読んだのをKindleで。大正の中頃、東京のどこかの花街で一緒に雛奴をして一本になった正子と蔦代というふたりの女性の、仕事とお金と恋愛の、つまりは人生を描いた作品。いまこれを読むと、作品そのものと、有吉佐和子という、昭和期を代表する才媛が、どのように育てられ、自己陶冶に励んだのか、じつに興味深い。