ぴょん記

きょうからしばらく雨降る日々

とん汁を炊いて昼と晩に啜る

 きょうは、生協の宅配で、「予約のいちご」と「登録のいちご」の配達週が重なっているとかで、いちごが2パック届いた。薬理的な理由により、全般的に食欲が減退している現在、バナナ3分の1とか、数顆のベリーとか、比較的小さな動物のおやつのようなものがなによりの楽しみなので、2パックでもなにも困ることはない。それにほかの家族もわりと果物好きなほうだと思う。

 牛蒡の太いのを洗って皮を剥いてスライサーに掛ける。牛蒡が含有するポリフェノールでボウルの水がみるみる渋い色になっていくけれども、これは1回水を変えるだけでそれほど熱心に洗い流したりしない。銀杏にした大根、人参や糸蒟蒻、しめじに豚肉と炒めて、水に酒と醤油でスロークッカーシャトルシェフでゆっくり炊いた。とん汁は、牛丼屋さんにデリバリーを頼んだり、定食屋さんに入ったりするとき、メニューにとん汁があったらなるべく頼むようにして、ひとくちでも味をみるようにしている。うちのはほぼ半分の割合で味噌を入れない醤油仕立てのになるから、味噌味が圧倒的なお店のとん汁とは単純に比較できないけれども、こととん汁に限っていえば、味噌を入れるなら少なくとも半量は煮込みの早い段階で加えてしっかり滲ませておけというのは正しいだろう。野菜本来のこくと、豚肉から出る出汁以外は、特に昆布もかつをも使わないので、味に心棒があったほうがよい。ただし、それは塩気や脂気のことではない。

 ハラールのとん汁というのを考えるとすれば、きっと豚肉の代わりには、肉厚な椎茸、それもどんこ椎茸を1碗あたり少なくとも1枚宛てで使ってほしい。椎茸や大豆を肉の代わりに重宝するものとして扱うのは、もとはきっと禅寺の知恵だろう。

 

 

 

 とりあえず実物を手に取ってみたくなったので、年度も押し詰まってはいるけれども、やっと注文した。