水曜の午後、食品宅配の担当の人が、大根と蒟蒻と油揚げ、それに練り物(いわゆるおでん種)を届けてくれる。そして、おでんを炊く日には、とりあえず、朝から固めの茹で卵と昆布だしは用意する。以上に、ウィンナーなどあり合わせのものを加えることもあるけれど、今週は、牛すじ肉が200gあった。関西でいうところの「コロ」というらしい。
牛すじ肉は、カレーにしようかと思って買っておいたけれど、おでんがいいといわれて、それもありなむとて、一口大にカットしたあと、湯通し。前にカレーにしたときは、シャトルシェフでとにかく執拗に煮込んだなと徐々に記憶が蘇る。あのとき、わたしは、コロを包丁でカットしようとして難渋したけど、今回は、ハサミ(料理鋏ではない、文具。)で、素直に切った。漫画の影響である。
牛すじをハサミでカットしたとき、坂本眞一『イノサン』で、幼いマリーが長兄に膠着した処刑の打開策として修道女のハサミを手渡したのを思い出した。確かに引っ張って切れるものではない。
— pyonthebunny (@ae_pyonpyon21_j) November 14, 2018
作中では、この裁縫鋏を提供した修道女が、のちの最愛王ルイ15世の最後の公妾デュバリー夫人ということになっているが、それはまた別の話。
一昨日、1本弱をコンソメで煮込んだ大根の残りは、きのうのおでん鍋に入った。今朝、そのおでん鍋には、新たな大根の上半分が加えられた。塩気の薄いおでんなので、ごはんのおかずにもなりそうだ。今夜は、蕪の葉をハムと一緒に炒めるので、白ご飯も炊こう。
パンになにを塗るかは、けっこう大きな問題。