ぴょん記

きょうからしばらく雨降る日々

餃子の稽古

 木曜と金曜、それぞれ焼餃子と水餃子を「ちねた」。「ちねる」とは、関西、とくに大阪のほうの方言で、(餃子などを)「包む」ぐらいの意味だろうか。

 まず、木曜の焼餃子は、25個。これは、皮の枚数によるもので、今回、だいたい等分して具を25枚の皮に配分できたので、その点はわりと納得がいった。焼餃子の襞は、このごろ7つか8つに寄せるようにしているから、出来上がりが丸くなる。

 

マヨネーズを添えて食べた

 200gの豚挽肉に玉葱1個はだいたいいつもと同じ。ベランダに、大葉、バジル、ローズマリー、タイムなど少し育ちすぎたハーブがたくさん生えているので、玉葱、生姜と一緒にしていわゆる「ぶんぶんチョッパー」で、ときどき揺すりながら50回くらい挽いて、調味料や豚挽肉と合わせる。

 

 夏場のことである。肉と水気のある野菜類を邂逅させたら、すぐに捏ねて餃子調製に掛かるべきであるからして、ハーブと玉葱をぶんぶんチョッパーに掛ける前に、比較的涼しい食堂に、大皿、小皿、水の入った湯呑、そして開封した餃子の袋を先にセットしておく。物事を運ぶのが万事に遅く、全産業全年齢中作業処理速度偏差値38(推定値)のわたしは、こんなふうに準備することしかできない。いや、むしろ、手が遅いからこそ、段取りや経過を頭の中で何度も想像して、いわば「あと5ミリましな近々未来」を得ることに面白さを感じるようになったのかもしれない。

 焼餃子を鍋肌からきれいに剥がすために、鉄製の鍋を育てて油を含ませるという途があるという。むかしもっていた鉄製のフライパンは、その途を着実に歩んではいたけれど、やはりテフロンの便利さに負けてしまった。26センチで2000円もしない安価なテフロンのパンを焼餃子専用にしてできるだけ長持ちさせようとしている。

 さて、金曜の水餃子。清ましの豆腐汁と水餃子のどちらがいいかと家族に聞いたら後者だというので、あまり考えずに作り始めた。海老、烏賊、帆立の冷凍シーフードが解凍されてぶんぶんチョッパーの仲間になる。豚肉は、200g、玉葱は1個、大葉5枚に、生姜ひとかけ、週末なので大蒜も一片、解凍したシーフードが50gくらいだ。これを30枚の皮で包み、タネが50gぐらい残った。

 水餃子は、襞を作らずに皮でタネを包み、両端を水で濡らして丸く仕上げる。だから焼餃子よりも若干早く包み終わる。ただし、今回は水気の多いネタにしたので、食事の時刻までしばらくあったけれども、包んですぐ、大鍋で3分ずつ、2回に分けて茹でてしまった。

酢と花椒辛味噌を合わせて食べた

 

 もう少し涼しくなったら、饅頭のおさらいをしたい。