ぴょん記

きょうからしばらく雨降る日々

2024-01-01から1年間の記事一覧

後日日記05 24/04/08

月曜日になった。日中は、日当たりのよい南側の部屋で最低限の家事のほかはなにもせずに寝て過ごした。夕食の仕度が済んで配膳が終わると、自分は歯を磨いて塒へ戻った。この繰り返しの日常が、そののちほぼ11日間にわたって続くので、したがって後日日記の…

後日日記04 24/04/07

家族の一部が隣の府へ早朝から出掛ける。 だんだんと空になってきた胃腸から空気が抜けて、寝ていると腹がやや平らかになったように感じる。そのまま、胃を抱くように斜めにうつ伏せになり、ゆく春を惜しみつつ、薄暗い寝間でじっとしている。胃は、ときどき…

後日日記03 24/04/06

木曜の定期通院の日から3日目。そろそろ食べられないことで身体に新たな熱源が取り込めないのが原因で、ふつうならば饑く物憂くなりそうなものであるが、消化吸収という作業を一旦休止した身体は、なんとなく安らかである。 ところが、主病のほうの治療のた…

後日日記02 2024/04/05

早朝、熱は下がらないし、頭は破れ鐘を打ち鳴らすのを聴くように痛むけれども、年寄りの朝食は6時半過ぎと決まっているので、1時間前に起きて、電気圧力鍋に粥のお米をセットし、みそ汁と目玉焼き、あとは湯茶の世話をする。 この日から数日間、わたし以外の…

後日日記01 24/04/04

定期通院の日。この日は、帰路、バスの車窓から鴨川沿いの桜を背景に、おそらく結婚写真の前撮りをしているグループを2組見掛けるなど、陽光に恵まれた美しい日であった。にもかかわらず、わたし自身は、なんとなく体調不良で、夜に熱を出して苦しい思いをし…

起き上がるまでに猶予の要る身

早朝、熟睡ののち横臥していても用があることを思い出すとたちまち縦になれるのが数少ない取り柄だった。それがこのごろでは、『まだ四時か……。』と、常夜灯にしているLEDライトの弱い光に浮かび上がる時計を見上げて、寝るとも起きるともなしに眼を瞑って過…

ソメイヨシノが早くも満開

明日にはまとまった雨が降るかもしれない。だから、小鳥に花の中心を吸われてぽとりぽとりと花弁を散らせているソメイヨシノが、きょうを限りと精一杯に咲いているような気がして、押していた車椅子をくるりくるりと回しては、ほら、桜、きれいだね桜、と繰…

『ケーキの切れない非行少年たち』

たぶん掲載誌で何編か読んだことがあると思う。円柱型のケーキを3人で均等に分割するように、ケーキの上面に見立てた円に分割線を引いてください、という問題を出されて、たとえばまず円の中心を通る直径を引き、次にその直径に垂直な半径を書き入れる。円は…

休日午前にタクシーさんを確保できない不自由

また近所のショッピングモールに出掛けてきた。先に決済を済ませて店舗渡しに指定していたユニクロでの買い物が、4月1日までに受け取らないと自動キャンセルになるというので、てくてく歩いていった。自転車には、あいにくまだ乗れそうにない。 衣類(期間限…

腫れ物は辛抱の訓練を強いるもの

以下、体液の排出に関する描写を含みます。 わたしは、しばしば皮膚の表面に、「癕」と呼ぶことの多い腫れ物を作る。ヨウ。ヨウは、しばしば臀部付近に現れる。若いころには、稀に腋下に出てくることもあった。ヨウに見舞われた最初期にいった海辺の皮膚科で…

とん汁を炊いて昼と晩に啜る

きょうは、生協の宅配で、「予約のいちご」と「登録のいちご」の配達週が重なっているとかで、いちごが2パック届いた。薬理的な理由により、全般的に食欲が減退している現在、バナナ3分の1とか、数顆のベリーとか、比較的小さな動物のおやつのようなものがな…

きょうは筋肉を恢復させるための日/エナシュカ

ふつうに考えれば、とくに下肢の筋肉量が減り気味の人間が、標準的な体重の成人一人が座乗する車椅子を押して移動するには、往復2キロ弱は、やや長い距離なのかもしれない。それはそうなんだけども、このごろ、このあたりのタクシー事情はそれほどよくもなく…

車椅子を押して往復2キロほど

自宅からそれほど遠くはない総合病院まで、同居の後期高齢者の付添いとして、車椅子の動力の驢馬として。途中不可避の砂利道があるわけでなし、また、北風こそあれど晴れていたので、それほどきつくはない筈だけど、とにかく空気が乾燥していて喉が渇く。そ…

雷鳴とどろいたりして朝を迎えて

うちでは、わたしのほかの家族の寝付きはとてもよいので、火曜の明け方に雷を伴った激しい雨が降ったことをにわかには信じてもらえない。とりあえず、琵琶湖の水位が、マイナス0.03メートルになったのは、これから農業用水や生活用水の需要が増える夏期を控…

きょうも雨降り

現在、日本列島の沿岸に、低気圧が数多く発生している。ひとつに纏まられても面倒だけど、おかげで雨が降るのみならず強い風の流れが形成されているようだ。 洗濯をして、干し物をベランダに吊したとしても、雨が降り込んでくる心配はほとんどないようなのだ…

『ある男』

息子のひとりを病で亡くし、夫とも離婚して横浜から故郷の宮崎の山村へ戻ってきた女が、遠い伊香保温泉の旅館の次男坊と名乗る男と知り合ってやがて再婚する。新しい夫は、女の連れ子である彼女のもうひとりの息子をかわいがり、女との間にもうけた娘の父親…

老いれば足腰も不自由になるものらしい

映画館で、ある車椅子ユーザーさんがそこの責任者から、大要、「希望の座席まであなたをエスコートするにはスタッフが足りないので、次回からこの映画館ではなく、ほかの映画館をご利用ください。」と告げられたというエピソードで。 わたしは、東京その他の…

プラチナ万年筆は、すごいねえ

いまから15年以上前のこと。パイロットのkakuno発売以前で、もっぱらcustomシリーズの太字と中細字を大事に大事に使っていたころ、「そこの三省堂さんの別館で、150円の万年筆を買うた!」というレポートが同級生から齎された。 「それは、もしかして、これ…

ヨーグルトに詫びを入れる

秋口に、りんごが出回り始めたころ、フードプロセッサーで、牛乳を加えたりんごのざく切りを粉砕し、低脂肪のプレーンヨーグルトと混ぜて家族で食べるというのをよくやっていた。わたし以外の家族は、ふつうのカップのヨーグルトにりんご6分の1程度を添えて…

インスタントラーメンを掻き込む夕べ

火曜日は、朝から食欲が旅に出てしまって、昼に前夜の残りの柑橘半個、三時にサンジェルマンの「凍眠」の豆入りパン1個を食べた。豆入りパンに至っては、最初の一口はともかく、残りは口に押し込むようにしてかなりがんばって食べた。 罰当たりなことである…

葉玉葱を調理してみた

先週金曜の生協宅配では、お魚ボックスに加えて相生の牡蠣も届いたので、魚介の下拵えと調理を優先して行った。食肉はそれほど急がなくてもいいし、野菜はこの季節、数日ならば常温でもおとなしく待ってくれるものだからだ。 ところで、今回、野菜ボックスの…

繁文縟礼とまではいかなくても愛想よしは

愛想よしは、少なくともそれだけでは疎まれるものではないだろうけど、もとより誰もが明るい爽やかさんである必要はないですね。 きのうのエントリに関連して、「それはありがたく思っていないからアリガトウといわないのでは」というコメントがなんとなく漂…

お礼を言わないのは誠実さの表れなの

ありがたきもの 舅にほめらるる婿の君 また、姑に思わるる嫁の君 (『枕草子』第七十二段) 当事者の目に触れることはないだろうけど、念のためやや事実関係をぼかして書きます。先日、ある高齢の女性から、「うちの息子の妻は、何かをしてあげても、お礼と…

来年度のNHK語学テキストが届き始めた

2023年10月から、NHKラジオの語学講座をまた聴くようになった。テキストを揃えるにあたって、10月号のビジネス英語のテキストをKindle版にしたら、わたしにはやや不便だったので、以後、聴講する番組のテキストは物理版で取り寄せることにした。受講は、なる…

うかうかしているうちにお魚ボックス(月1回

税込で2061円で、どうしてこんなに新鮮でおいしい魚が多めに入っているのかいつもありがたくて不思議な生協のお魚ボックス。今回は、連子鯛、真鯖、平鰺、鰯で、鰯が6匹入っているほかは、どれも1匹だったけど、真鯖と平鰺がとても大きめだった。 家族がどん…

散歩がてらパンを買いに行った

このごろは体調ももとに戻ってきて、なにより朝起きてすぐに身体が動くのがうれしい。味噌汁と玉子焼、しろい御飯を用意するぐらいだけど、朝食が思ったように仕上がるとそれだけでけっこう満足できる。きょうは、そのあと、うちの年寄りの掛布団のカバーを…

白菜に横の切れ目を入れておくべきだった

材料の提示も含めた調理の手順をここでレシピと呼ぶならば、レシピに関する著作権一般については、どの程度まで法の保護が及ぶべきなのだろうか。 さて、きのう、ネットで見掛けた著名な料理研究家のレシピに倣ってオーブンを使った調理をした。この料理研究…

一日中雨の火曜日だった

自前の体調不良と服薬の影響の二本立ての理由により、胃の不穏が続いている。朝と昼をごく軽くしたり、あるいは食べなかったりしてやり過ごし、午後の補食に餅入りぜんざいを炊いて、これは家族と一緒に食べた。餅は、有機玄米のもの。ガス火に焼き網をのせ…

海外ドラマを長々と観ていた

「NUMBERS」という21世紀初頭にseason3まで作られたらしいアメリカ合衆国のドラマがあって、筋はFBIの中堅捜査官の兄と、5歳下の数学科教授の弟が、協力して難事件の解決を図っていくというもの。これがWOWOWオンデマンドで配信されていて、寝る前に観ていた…

今日は日曜日だから寝坊したかった

ほぼ日手帳オリジナルとは別に、ほぼ日5年手帳というのも付けていて、すでに一冊一杯に書いて二冊目に入り、つまり、今年で7年目に入る。この手帳にはたくさんは書けないけれど、冠婚葬祭に贈答の記録としてはわりと頼りになる。わたしのほうの親戚は、浄土…